運動不足が招く病気の種類

殆ど運動をしないという毎日を送っていた場合、さまざまな病気が忍び寄ってくることになります。

運動不足が招く病気は、次にあげるように意外と多く、「運動不足病」とも言われています。

生活習慣病

中高年世代が最も注意しなければならないのが生活習慣病です。
その中でも高血圧症や脂質異常症(高脂血症)、動脈硬化症、糖尿病などの代表的な生活習慣病は、運動不足がひとつの要因となっています。

積極的に運動をすることにより、このような生活習慣病のリスクを減らせるばかりか、改善することもできます。

循環器疾患

体を動かさないことにより、全身の血流が悪くなります。
その結果、血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの循環器疾患の発症リスクが高くなります。
毎日の積極的な運動は、血流促進の薬を飲むのと同じくらいの効果があると言われます。

膝痛・腰痛

全身の筋肉は、使わないことにより徐々にやせ衰えて行きます。

その結果、骨を支える力が弱くなり、膝痛や腰痛を引き起こします。痛みが出ると運動を避けるようになるため、さらに筋肉が弱くなるという悪循環になりがちです。

骨粗しょう症

運動不足により、骨密度が低下し、骨粗しょう症を招きやすくなります。

カルシウムをたくさん摂っていても、ある程度の負荷をかけないと骨はもろくなり、骨折をしやすくなります。

骨粗しょう症を防ぐには、ウォーキングやジョギングなどの体重をかける運動が適しています。

感染症

運動不足の人は、風邪やその他の感染症にかかりやすくなります。

それは、体力がなく細菌やウィルスに対する抵抗力が弱くなるからです。免疫力も低下するため、感染症にかかった場合も治りにくくなります。

消化器疾患

全身の血流が悪くなると、内蔵機能も衰えて来るため、便秘や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化器疾患を招きやすくなります。
食欲不振になることもあり、全身の栄養も不足しがちになります。

精神疾患

運動不足は、脳の血流も悪化させます。
その結果、脳の働きが低下し、うつ病や認知症、ノイローゼ、自律神経失調症など、精神疾患のリスクも高くなります。

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